2026年01月08日

神明グループにおいてAIによる分荷自動化サービスの導入を決定 ~AIを活用した分荷業務の自動化により業務時間の削減と属人化からの脱却を実現~

株式会社NTT AI-CIX(本社:東京都港区、代表取締役社長:社家 一平、以下「NTT AI-CIX」)は、青果物卸売市場における分荷業務※1をAIにより自動化するサービス(以下「分荷自動化サービス」)を開発し、実証実験にてその有用性を確認しました。その成果を踏まえ、株式会社神明ホールディングス(本社:神戸市中央区、代表取締役社長:藤尾益雄、以下「神明HD」)は、グループ内青果卸売会社に対する分荷自動化サービスの導入を決定いたしました。

1. 背景と目的

青果物卸売市場における分荷業務については、電話、FAX、手書きなどアナログな方法による作業と、担当者個人が持つ暗黙知が共有されないまま属人的な対応になってしまっている現状があります。現場観点では長時間労働や作業ミス、経営観点では次世代の担い手確保や、生産性・品質の向上が課題となっています。

これまでNTT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明)と神明HDは農産物流DXの実証実験※2を進めて参りました。

その取り組みの成果の第一弾として、NTT AI-CIX は東京シティ青果株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:森 竜哉、以下「東京シティ青果」)においてAIを活用した分荷業務の自動化に取り組み、高い精度による分荷業務の自動化を実現することができました。

2. 実証実験の概要と結果

(1)実証の概要

営業担当者が持つ注文者の要望や品目の特性といった情報、ノウハウをAIに学習させ、それらを考慮した分荷案をAIで自動生成、その精度を検証しました。

(2)実証実験の結果(サマリー)

ほとんどの品目においてAIにより自動生成した分荷案が、営業担当者による分荷結果と比較して9割を超える精度※3を実現しました。新しい品目での利用や、産地リレーが発生する場合においても、簡単な設定とAIによる履歴学習により、早期に高い精度を実現しました。

3. 分荷自動化サービスの概要

(1)分荷自動化サービスの特長

①分荷案の自動生成
·営業担当者が分荷時に考慮していることを学習し、入荷、注文の状況に応じて自動で高い精度の分荷案を生成。
·自動生成した分荷案の修正結果を学習し、使えば使うほど精度が向上。
·営業担当者不在時でも、分荷案の自動生成により代行者での業務実施を支援。
②伴走支援
·情報システム担当者に代わり、営業担当者からの問合せ対応や利用支援を実施
·対象品目の追加や営業担当者の変更などの設定を代行して実施。
·利用状況のレポートの作成

(2)導入効果

①分荷業務の時間を削減

✓ 毎日ゼロから分荷案を作る必要がなく、分荷作業時間を50%以上削減可能
✓ 産地や買参人とのコミュニケーション時間を確保

②属人的業務から脱却した組織的業務継続

✓ 分荷方法(暗黙知)の継承が容易
✓ 急な休みや出張時に他の人のサポートを借りることが可能

4. エンドースメント

株式会社神明ホールディングス 代表取締役社長 藤尾益雄

“神明グループでは、2021年にNTTグループ様と共同実験協定を締結し、青果流通業界のDX化に取り組んできました。今回、AIを活用した分荷業務の自動化に成功したことは大きな前進です。この取り組みは中長期的には、作業負荷の軽減だけでなく、需給情報を活用したサプライチェーン全体の最適化に寄与すると確信しています。神明グループは、今後も新しいテクノロジーを積極的に取り入れ、持続可能な農産物流通の実現に向けて挑戦を続けてまいります。”

5. 今後の展開

NTT AI-CIXは神明グループの青果卸売会社への分荷自動化サービスの展開を2026年より順次進めていきます。また、デジタル空間で農産物の需給調整による仮想市場の実現に向けて、物流の最適化にも取り組んでいきます。

6. 本件に関するお問い合わせ

株式会社NTT AI-CIX:contact@aicix.jp
株式会社神明ホールディングス:post@akafuji.co.jp

※1:市場に集まった荷物や産物を、出荷先(スーパーや小売店など)の注文に応じて仕分けして渡す作業のこと
※2:農産物流通DXによる流通コストやフードロス、温室効果ガス削減へ貢献~最先端の情報通信技術の活用によるフードバリューチェーン最適化~ | ニュースリリース | NTT
※3:NTTコンピュータ&データサイエンス研究所が開発した需給マッチング技術を活用し、独自に開発したAIが作成した分荷案のおよそ9割が修正されることなく分荷結果として利用された。